昨日から大塚屋のセールが始まったとの情報で、
苦手な街中へ車で向かう。
大塚屋、昔からある布地の大型店。
よく母と出かけた懐かしいお店。
子供の頃、服の半分くらいは母の手作りでした。
沢山の布の中から、お気に入りを見つけ、母に素材など確認してもらう。
その後、店員さんが大きなハサミで、シャーッときれいにカット。
当時のセールの時は、布の山積みの上に、男性店員さんがおられ、華麗にカットした後、紙に値段を書いた紙を乗せて渡してくれていました。
大勢のお客さんの隙間から、宝探しのように布を選び出し、素敵な服になる事を確信しながら母とレジへ向かう。
そのワクワク感は、今でも鮮明に思い出されます。
今のような、ファストファッションのお店が無い時代。
節約のために、裁縫や編み物をしていたお母さん方が多かったです。
洋服が高い時代でもありました。
母にねだって、ピンク色のロングワンピースを作ってもらった事があります。
小学校高学年、ピンクのロングワンピースでランドセルを背負い、休み時間には
そのままドッジボールやサッカーをしていました(笑)
おおらかな昭和の田舎の小学校でした。
店内を歩きながら、思い出すのは、母の姿でした。
大塚屋の中は、ほぼ昔と変わらない雰囲気で、子供の頃の気持ちに戻れます。
レトロな店内、大理石のテーブル、布の匂い。
店内を歩きながら、母を思い探す。
居るわけは無いけれど。
でも、嬉しそうに布を選ぶ母の横顔を探さずにはいられない、そんな懐かしい空間。
もう、一緒に来る事は出来ないけれど、母に何か作ってあげたいなぁと。
そう思いました。
選んだ布は、綿のサラッとしたチェック柄と花柄。
簡単なギャザースカートならすぐ縫えそう。
母には、クッションカバーを作り、プレゼントしたいと思います。
ミシンの調子がイマイチなので、まず直さなくては。
それとも、久しぶりに、チクチク手縫いでも良いかもしれません。
作るよりも、買った方が安い時代になりました。
でも、作る楽しみは昔から変わらないのです。
そんな楽しみを、私に教えてくれた母に、本当に感謝します。
明日は面会に行こう。