コロナ禍以降、入院患者さんと家族が面会出来ない日々が続いていました。
でも少し前から、徐々に緩和されて面会が可能になり、嬉しい変化。
ただ、以前のように、長時間は無理な状況で。
短時間であったり、週に一回であったりと、今でも規制が続いている病院が多いようです。
母の入院している病院は、午後からの数時間のうち、10分だけ面会可能。
毎日でも良いとの事ですが、仕事がある為、今は週に2〜3回面会に行っています。
でも、10分は短いです。
声をかけて、背中や腕をマッサージ、写真など見せたり、持っていった花を見せたり。
母の好きな音楽をイヤホンで聴いてもらったり。
あっという間に10分は過ぎます。
また来るねと、声をかけて。
話せない母は、薄目を開けてくれるくらいしか反応がありませんが。
きっと待っていてくれると思い、また次の10分の面会に向かいます。
だんだん、反応が少なくなり、数日前から熱も出るようになった母。
家に連れて帰れる病状ではなく、無理もさせられない。
私が出来る事は、なるべく面会に行き、母に声をかけてあげる事くらい。
面会の後は、顔を見れた嬉しさよりも、無力感、寂しさ、焦りなどを感じて苦しくなる。
あと、どのくらいの時間が、母に残されているのか。
それは、神様にしか、分からないのでしょう。
私にとっては、10分の面会×回数。
母と過ごす貴重な時間が
どうかまだまだ、たくさんありますように。