アラカンナースひとり暮らし

大波小波を乗り越えて、その先の景色を楽しみに。

柳ヶ瀬ぶらぶら

岐阜市の中心エリアの一角にある柳ヶ瀬商店街

昭和の頃は、たくさんの人で混み合って、まっすぐ歩けないほどでした。

令和の今、かなりシャッターの降りたお店が目立っています。

寂しいですね。

でも少し前に、グラッスル35と言う、大きなビルが建ったとの事で、久しぶりに柳ヶ瀬に出かけました。

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高いですね〜。

上層部はマンション、下の方にはお店など入っています。

私のお目当ては、ここの一階に入った薬膳料理のお店、「MIZUTOKI」さん。

15時を過ぎていたので、ランチタイムは終了していて軽食メニューの時間帯でした。

美腸ワンプレート1100円を頼みました。

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お腹に優しい味。

体に良いのが食べていて分かる感じです。

野菜が新鮮、白キクラゲと酸っぱいドレッシングが良い感じ。

薬草入りのパンも、もちもちで美味しい!

薬膳サングリアの中には、クコの実やなつめが入っていて、映えますね~。

今度はランチタイムに来たいですね。

ご馳走様でした。

 

柳ヶ瀬ぶらぶらしながら(通称、柳ぶら。やなぶら、と言います)

昔から変わらず続いているお店を見ては、懐かしい気持ちになりました。

焼きそば屋さんや、パン屋さん、古くなっても頑張ってる高島屋

そして、映画館も。

昔は、映画館は柳ヶ瀬にしか無く、友達と良く出かけたものでした。

写真は現在も残っている映画館のうちのひとつ。

昭和の懐かしい映画を上映しているようです。

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最新作は、郊外のショッピングモール内のシネコンに持っていかれている現状ですが。

柳ヶ瀬商店街がこれからも元気に続いて欲しいなぁと思います。

 

柳ヶ瀬から通りを挟んで東へ。

今日のもう一つのお目当てのお店。

やまだ陶苑さんです。

昔から続いている、食器のお店です。セール中との事で覗きに来ました。

店内は広くて、家庭用だけでは無く、業務用食器やお茶道具、花器まで揃っています。

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店内をくまなく歩き探すのは、宝探し気分です。

全品2割引き、セール品もたくさんあります。

散々歩き回って選んだのは、アデリアのレトログラスです。

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この形がいい感じです。

昭和の食堂にあるようなシンプルさと、可愛らしい形。

しかも色が薄いオレンジピンク。

1つ180円、2個購入で360円でした。

来た甲斐がありました〜♪

もっと買えば良かったかな。

いやいや、私は1人暮らしです(笑)

 

35℃超えの暑い日でしたが「柳ぶら」は、ノスタルジックで楽しかったです。

 

 

 

 

雨の図書館で、はいからさんに会う

今日は午後から休みとなり、図書館に本の返却へ。

平日の図書館は、土日よりも静かで良いですね。

外は大雨で、雨音が館内にも分かるくらい強いけれど、静かに本を選べる幸せ。

感謝です。

雨でも、図書館からは、岐阜城が良く見えました。

岐阜城は、今日もカッコいいです♪

(左手の山頂に、小さく見えています)

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昔から、図書館は好きな場所です。

たくさんの本の中から、選ぶ楽しさと

素敵な本に出会える嬉しさは、忙しい日々のご褒美です。

 

小学校の頃、図書カードに名前を書いては、友達と競うように読んでいました。

あの頃は、佐藤さとるさんの、コロポックルシリーズが大好きでした。

あとは何故か古事記も好きで、難しい神様の名前を覚える事に楽しさを感じたりして。

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本に集中すると、頭の中で映画のように映像が流れ始めて、中断したくない気持ちで、読みふけっていた事を思い出します。

最近は、長編を読む事が減りました。

気力の低下でしょうか(笑)

短編や趣味の本が増え、読書時間も短めです。

館内をぐるぐる回っていると、目に飛び込んできたのは、懐かしいこの絵。

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はいからさんが通る

一気に気持ちは小学生に戻り

小躍りする気持ちで、他の本数冊と共に借りました。

小学生の頃、お小遣いで毎月買っていた漫画。

なかよし、マーガレット、花とゆめ少女フレンドなどなど。

姉や友達と、回し読みをして。

当時のコミックなどは、ほとんど残っていませんが、「ポーの一族」と、「キャンディキャンディ」だけは残してあります。

 

はいからさんが通る」では、少尉と編集長のどちらが好きか?と

友達と話していた無邪気な自分を思い出します。

大和和紀さんの絵は繊細で本当に素敵です。

あさきゆめみし」も大好きで、源氏物語を読むきっかけになりました。

 

好きなものはいくつになっても好きなんですよね。

表紙のイラストを見た途端に時間がぐるりと戻りました。

ラカンの私の隣で、小学生の私がニコニコしている。

そんな感じです。

こんな楽しい出会いがあるから図書館通いはやめられませんね。

 

 

 

 

スモークツリーの挿し木

最近人気のスモークツリー。

ここ数年で、人気とともに、お値段も上がり始めてます。

小さな苗でも、2000円以上は、するようです。

もくもくの木とか、煙の木と呼ばれる名前の通り、ふわふわな花は独特です。

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写真は昨年のもの。

姉からもらったピンクのスモークツリーです。

数年前、姉が庭先に植えたところ、もう4mくらいに成長したそうです。

綺麗だけれど、毎年の剪定が大変と言ってました。

 

今年は、挿し木に挑戦してみようと思い

花の後の枝を分けてもらいました。

10センチ程度にカットして、発根剤メネデール入りの水で、しばらく水あげ。

葉っぱは、蒸散を防ぐために、小さくカット。

赤玉土を入れた容器に、これまたルートンという発根剤をつけて、そっと斜めに寝かせて入れる。

土が乾かないように注意して、風通しの良い明るい日陰で管理する、との事。

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外は暑すぎるので、しばらくは、洗面所の洗濯機の上で窓を開けて管理してみようと思います。

10ポット作りましたが、さて、いくつ根が出てきてくれるでしょう。

楽しみです。

 

 

10分の面会×回数

コロナ禍以降、入院患者さんと家族が面会出来ない日々が続いていました。

でも少し前から、徐々に緩和されて面会が可能になり、嬉しい変化。

ただ、以前のように、長時間は無理な状況で。

短時間であったり、週に一回であったりと、今でも規制が続いている病院が多いようです。

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母の入院している病院は、午後からの数時間のうち、10分だけ面会可能。

毎日でも良いとの事ですが、仕事がある為、今は週に2〜3回面会に行っています。

でも、10分は短いです。

声をかけて、背中や腕をマッサージ、写真など見せたり、持っていった花を見せたり。

母の好きな音楽をイヤホンで聴いてもらったり。

あっという間に10分は過ぎます。

また来るねと、声をかけて。

話せない母は、薄目を開けてくれるくらいしか反応がありませんが。

きっと待っていてくれると思い、また次の10分の面会に向かいます。

 

だんだん、反応が少なくなり、数日前から熱も出るようになった母。

家に連れて帰れる病状ではなく、無理もさせられない。

私が出来る事は、なるべく面会に行き、母に声をかけてあげる事くらい。

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面会の後は、顔を見れた嬉しさよりも、無力感、寂しさ、焦りなどを感じて苦しくなる。

あと、どのくらいの時間が、母に残されているのか。

それは、神様にしか、分からないのでしょう。

私にとっては、10分の面会×回数。

母と過ごす貴重な時間が

どうかまだまだ、たくさんありますように。

 

 

 

 

大塚屋のセールへ

昨日から大塚屋のセールが始まったとの情報で、

苦手な街中へ車で向かう。

大塚屋、昔からある布地の大型店。

よく母と出かけた懐かしいお店。

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子供の頃、服の半分くらいは母の手作りでした。

沢山の布の中から、お気に入りを見つけ、母に素材など確認してもらう。

その後、店員さんが大きなハサミで、シャーッときれいにカット。

当時のセールの時は、布の山積みの上に、男性店員さんがおられ、華麗にカットした後、紙に値段を書いた紙を乗せて渡してくれていました。

大勢のお客さんの隙間から、宝探しのように布を選び出し、素敵な服になる事を確信しながら母とレジへ向かう。

そのワクワク感は、今でも鮮明に思い出されます。

今のような、ファストファッションのお店が無い時代。

節約のために、裁縫や編み物をしていたお母さん方が多かったです。

洋服が高い時代でもありました。

 

母にねだって、ピンク色のロングワンピースを作ってもらった事があります。

小学校高学年、ピンクのロングワンピースでランドセルを背負い、休み時間には

そのままドッジボールやサッカーをしていました(笑)

おおらかな昭和の田舎の小学校でした。

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店内を歩きながら、思い出すのは、母の姿でした。

大塚屋の中は、ほぼ昔と変わらない雰囲気で、子供の頃の気持ちに戻れます。

レトロな店内、大理石のテーブル、布の匂い。

店内を歩きながら、母を思い探す。

居るわけは無いけれど。

でも、嬉しそうに布を選ぶ母の横顔を探さずにはいられない、そんな懐かしい空間。

 

もう、一緒に来る事は出来ないけれど、母に何か作ってあげたいなぁと。

そう思いました。


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選んだ布は、綿のサラッとしたチェック柄と花柄。

簡単なギャザースカートならすぐ縫えそう。

母には、クッションカバーを作り、プレゼントしたいと思います。

ミシンの調子がイマイチなので、まず直さなくては。

それとも、久しぶりに、チクチク手縫いでも良いかもしれません。

 

作るよりも、買った方が安い時代になりました。

でも、作る楽しみは昔から変わらないのです。

そんな楽しみを、私に教えてくれた母に、本当に感謝します。

明日は面会に行こう。

 

 

平日休みの過ごし方

週末に仕事が入る事の多い最近では、自動的に、平日に休みとなります。

私のような一人暮らしでは、特に土日家族と過ごす事も無いわけで。

土日の休みは、子供のいる若いスタッフさんに取っていただき、おばさんナースは土日働いて、平日のんびりします。

休日は、家事をした後、ドライブに出かける事が多いです。

長距離運転は苦手意識がありましたが、この前の長野旅では、3日で約800km運転出来たので、少し自信がつきました。

先日は、福井県の水晶浜まで行って来ました。

下道をのんびり運転。

途中の琵琶湖も素晴らしいのですが、何故か海は別物です。

波音が心地良いのはもちろん、ここを行けば何処までも繋がっている

と言う広大さに、感動します。

しばらく浜辺を散歩、夕焼けがきれいでした。素敵な家族の風景。

若い頃は、夏になれば皆海へ海水浴に出かけました。海無し県民としては

ウキウキなのです。

ここ水晶浜は、特に人気があり、朝早くから出かけたものです。

あの頃の女子は、日焼けしてこんがり焼いた肌が人気で

サンオイルを塗っていた記憶があります。

水着の跡が、なぜか嬉しかった(笑)

今の美白ブーム?は何時ごろからでしょうね。

 

 

ナースを目指した私の原点

看護師として働くようになり、もう35年近くになります。

在宅医療に関わるようになってから、20年近くになります。

在宅に関わらせて頂く中、病院ナース時代には見えなかった世界が、そこにはありました。

病棟では、ベッドに居られる1人の患者さん。

その社会的背景は、見えにくいです。

でも在宅医療では、その方のお宅に伺ってのケアなので、生活の場に、医療者がお邪魔する形となります。

その人の家、部屋、趣味、仕事、金銭的な状況、家族との関係性など様々な事が見えて来ます。

本当、千差万別と言う感じです。

皆、それぞれ、違う状況、違う病状。

その中で、看護師として何が出来るのか。

主治医やケアマネ、介護職の方、ご家族と相談しながら

その人なりの安楽と満足を目指して行く事が、大きな目標。

でもこれは、なかなか難しいです。

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患者さんが、少しでも安心して過ごせるよう万全のサポートをしていきたい。

でも、ご家族が、介護負担があり過ぎ、倒れてしまう事があってはダメで。

安心して、看取り看取られる環境を作っていきたいという思い。

それに向かって皆で協力していくと言う日々。

正解が無いような中、最後の時までを、慣れた家で過ごし、皆さん旅立って行かれます。(もちろん、最後は入院という方もおられます。それもまた正解ですね)

その助けが、少しでも出来たらなぁと言うのが、在宅医療者の役割です。

どんな仕事でも、日々勉強、日々精進と言う感じですが、私もまだまだ頑張ろう。

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今から40年以上昔、私が中学生の頃、祖母が倒れ、在宅介護が始まりました。

食べられず痩せて行く祖母に、手厚く介護をしていた両親の姿は、今でも感動と共に思い出されます。

紙おむつも無く、ベッドも無く、介護が家族に全て委ねられていた時代。

手探りの介護、でも、あたたかい介護。

母は、准看護師として働いていた事もあり、在宅医の往診時に鼻腔栄養や褥瘡処置など指示を受け、行っていました。

その頃の母の姿が、私が看護師を目指す大きな力となったのでした。

私の原点である母。

笑顔で介護していた母。祖母の最後の時も、落ち着いて対応していた母。

いつも母に感謝していた、優しく真面目な父。

素晴らしい姿を、いつも見せてくれた両親には、本当に感謝です。

 

父は10年ほど前に天国へ。

その後、認知症となった母。その後、脳出血、入院。

 

私は、まだまだ頑張らなくては。

親孝行が足りてない。

一人暮らしの心配なんか、吹き飛ばそう。

母の為に、何かできる時間が、まだ私には残されている。