アラカンナースひとり暮らし

大波小波を乗り越えて、その先の景色を楽しみに。

堂々めぐり

母の体調が良くないまま過ぎる毎日。

面会の10分は、あっと言う間に過ぎてしまい。

何も出来ない自分に落胆するしかなく。

会いたい気持ちと、会うと自分の無力さに情け無くなる気持ちと。

母の安楽を祈り長生きを願う気持ちと、それが母の苦しい状態を長引かせる事になるかもしれないと言う気持ちに、ぐるぐる堂々めぐりとなる。

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神様仏様に祈るしかない。

亡き父に祈るしかない。

何がベストかなんて分からない。

そんな中でも、どうか母をお守り下さいと。

勝手な娘の願い。

この歳になっても、見かけはおばさんでも、母の隣では、小さな幼子のままの私。

いつか来るその日に怯えて、こらえている。

母が心配するから泣いちゃいけないと思う。

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私が在宅で見送らせていただいた方々。

そのご家族。

皆、後悔もあり。でも満足もあり。

まだ何か出来たのかもと思いながら、感謝で見送る。

そう言うものなのだと分かっているけれど。

良く頑張られましたねと、ご本人やご遺族に、お声かけする事はあるのに。

いざ、自分の母の事になると、幼子のままの気持ちの、ちっぽけなアラカンおばさんが居る。

母に長生きしてとも言えず。

良く頑張ったとも言えず。

今日もありがとうの感謝と、また来るよを伝える日々。

母を連れて帰りたい気持ちだけ空回りする面会が、今日も10分過ぎました。

どうか明日も行けますように。

 

感謝感謝の毎日、ありがとうございます。